【エンジニアブログ】SAP 認定パートナープログラムについて

ビジネスソリューション事業部の Y.M です。

今回は、SAP 社がパートナー向けに提供している Partner Edge (以下、PE) と呼ばれる認定パートナープログラムを紹介します。

当社は PE プログラムの Service パートナー(Silver) 認定を受けていますが、Service 以外のパートナーの種類、認定 Service パートナーに関する Benefit や継続要件、PE プログラム加入/継続に対する当社の考えについて述べたいと思います。

認定パートナーの種類

SAP社のサイトで紹介されていますが、パートナーには以下の4つの種類があります。

  • Build (ソリューションの構築)
    サードパーティーソリューションとして独自のアプリケーションを開発する企業向けのプログラムです。SAP によって承認されたアプリケーションは SAP Store などで公開されます。
  • Sell (ソリューションの販売)
    クラウドやオンプレのSAPソリューションを再販、導入、サポートする企業向けのプログラムです。Service と合わせて認定を受けることによって、カスタマーのライフサイクル全体をトータルサポートします。
  • Service (ソリューションのサービス)
    カスタマーによる SAP ソリューションの設計、開発、導入、統合を支援し、コンサルティングおよび導入サービスを提供するパートナー向けです。
    当社はこの認定を受けています。
  • Run (ソリューションの運用)
    ホスティング型ソリューションを提供するパートナー向けのプログラムです。SAP のパブリッククラウドでホストされるクラウド型 SAP ソリューション、または、パートナーが独自に管理するプライベートクラウドでオンプレミス型 SAP ソリューションをホストし、ライセンス供与することが可能です。

さらに、パートナーの貢献レベルによって「Gold」と「Silver」のランクに分かれます。

認定パートナーになることによる Benefit

当社は Service パートナー(Sliver) のため、他の種類や Gold の認定パートナーと異なる部分があるかもしれませんが、当社が考える認定パートナーになることによる Benefit についてご紹介します。

最新情報の収集

認定パートナーになると、PE ポータルから、製品やサービスの詳細情報やロードマップなど各種 SAP ソリューションに関する最新の情報を入手することができます。
また、SAP 社の営業戦略発表会や新製品発表やアップデート情報、技術イベントなど、様々な Webinar が無償参加可能な形で開催されており、最新のトレンドの把握やビジネスプランのアップデートに非常に有用です。

カスタマーへの露出

SAP のカスタマーが自社のニーズに合ったサービスを提供するパートナーを直接探すことができるパートナーファインダーというサイトが公開されてます。
我々パートナーがプロファイルや事業内容などを登録することにより、カスタマーと直接コンタクトする機会を得ることが可能です。
Partner Finder

Test and Demo ライセンス(無償)の提供

カスタマーへのデモや社内のトレーニングを実施するための環境として、Test and Demo ライセンス(10User) が無償で提供されます。
当社ではこのライセンスと SAP Cloud Application Library(CAL) を利用して、S/4HANA の Best Practices のトレーニング環境を構築しています。

※SAP CAL は30日間の無償利用可

認定コンサルタントの育成

以前からサービスとして提供されていた SAP Learning HUB ですが、今年パートナー向けのサービスが新たに発表され、これまでと同様のサービスがリーズナブルな価格で利用できるようになりました。

サービス内容としては、e-learning による SAP ソリューションの学習コンテンツ、Live Access による実機操作環境(60時間)、2回の認定試験の受験資格などが提供されます。
従来のアカデミーコースに比べて、オンデマンドでかつリーズナブルな形で利用できるため、当社ではコンサルタントの育成やスキルアップに活用しています。
SAP Leaning Hub

認定パートナーの継続要件

上記のような Benefit を得られる一方で、認定を継続するためにはいくつかの要件をクリアする必要があります。以下の内容は Service パートナー (Silver) に関する要件です。

Program Fee(年会費)

Service パートナーの場合、3,700€/年 のフィー支払いが必要です。

Business Plan

以前は Sell パートナーのみの要件でしたが、2020/12/1 から Service パートナーも対象となりました。
1年に1回、[ビジネス戦略]・[パッケージ戦略]・[マーケティング戦略]・[ポートフォリオ戦略]の4つのテーマでビジネスプランを登録する必要があります。

Value Points の獲得

毎年1月から12月の間に、ビジネスパフォーマンスの結果として最低 50ポイントの Value Points を獲得する必要があります。
Service パートナーの場合、SAP 導入プロジェクト(稼働後2年以内が対象)に対するカスタマーからのフィードバックで高評価を得ることによってポイントを獲得することができます。エンドのカスタマーから直接フィードバックをもらい、かつ高評価(5段階の4以上)を獲得する必要があるため、クリアするのが最も難しい要件と言えます。

認定コンサルタントの人数

プロダクトによって、取得しなければならない認定コンサルタントの人数が設定されています。
例えば、S/4HANA の場合、Project Manager : 1名、Solution Consultant : 3名の認定取得者が必要です。なお、要件は認定取得数ではなく認定取得者数なので同一人物が複数取得してもカウントされないので注意が必要です。

まとめ

ここまで、SAP 認定パートナーになることの Benefit と継続要件について説明してきましたが、当社は要件をクリアして、今後も認定パートナーとしてビジネスに取り組んでいく方針です。

SAP 社も昨年あたりからクラウド戦略に大きく舵をきることを明確に打ち出しており、今後はすごいスピードで SAP 関連のビジネスも変化していくと予想されます。
SAP ERP の導入サービスを提供する当社としても、その変化に対応するためにはこれまでの SAP ERP 導入プロジェクトの経験で蓄積したノウハウに加え、常に最新の情報を入手しながら Capability を向上していかなければなりません。

さらには、クラウド開発やインフラ基盤に精通する事業部を持つ当社の特徴を活かして、ERP エリアに留まらず、SAP Business Technology Platform を活用してカスタマーの Intelligent Enterprise 実現をサポートするビジネスにも取り組んでいく計画です。

認定パートナープログラムの継続は、そのために必要な手段であり必須の選択だと考えています。

※SAP Partner Edge プログラムについての正確な情報については、SAP 社までお問合せ下さい。