【エンジニアブログ】SAP ERP モジュールコンサルタントの活動及びグローバル対応について

プロアクシアコンサルティングでビジネスソリューション事業部に所属しています T.S です。

今日は、SAP ERP のモジュールコンサルタントの活動やグローバル対応について紹介したいと思います。

これまでの経歴について

コンピューターに携わり始めたころは、IBM のメインフレームを中心に担当しておりました。
その後、製造業の情報システム会社に勤務していた時に、SAP を担当することになり、それ以来20年近く SAP に携わっています。

SAP を担当するようになるまでは会計業務に一切関わっていなかったのですが、CO(管理会計) モジュールを担当することになってから一から会計を勉強することになりました。
管理会計については生産との関連も深いため、会計だけでなく生産系の知識についても学習いたしました。

担当している SAP 技術分野、ソリューション領域について

私は FI(財務会計)/CO(管理会計) のモジュールコンサルタントで、メインは CO を担当しております。
CO モジュールは原価を管理するためのモジュールで、SAP ERP では、購買・生産・販売のマスタ情報を利用することで CO モジュールで原価見積計算をすることができます。
また、購買,生産,販売の実績データと連携することで実績原価・実際原価の計算ができるようになります。

私は CO モジュールの導入検討からリリースまで全般にわたって対応しており、特に導入検討段階の構想策定や要件定義、Fit&GAP など上流工程部分をメインに担当しています。

ビジネスソリューション部門について教えてください

ビジネスソリューション部門の業務としては、SAP/ERP の導入支援サービスが大きな柱となっております。拠点は東京と大阪の2か所にあり、私は東京に拠点のある第2部に所属しています。

第2部については、SAP/ERP の導入プロジェクトの中でも海外展開などのグローバル案件を中心に担当することを想定しており、SAP の技術だけでなく英語が堪能なメンバーが所属しております。 

どのようなお客様に向けたサービスを提供してますか

私自身が製造原価系をコア領域としている事もあり、製造業のお客様を担当させていただくことが多いです。

プロアクシアコンサルティンググループでは、ヨーロッパやアジアなどの海外にグループ会社の拠点がありますので、海外へのロールアウトや日本へのロールインなどグローバルな展開についても、グループ内で連携して国内外問わずにいろいろな拠点のお客様を担当させていただきます。

どのような実例、実績がありますか

国内では東京、九州、関西、東海地方など色々な拠点でのお客様の案件に参画させていただきました。海外では中国、フィリピン、ベトナム、インドネシアなど、アジア圏内を中心に担当させていただいています。またドイツに本社があるお客様の日本法人へのロールイン等も担当させていただきました。

以前ご対応させていただきましたお客様では、インドネシアへのロールアウトを弊社のインドネシアにあるグループ会社と協業して実施させていただき、現在も継続して現地の保守サポートを弊社でご支援させていただいております。

グローバル案件を対応する際に重要なこと

海外展開を担当する場合、海外拠点での展開作業などではチームで行動することが多くなりますので、プライベートとも含めてメンバー内でのチームワークが重要になります。このため、国内の案件を対応する時以上に、仕事をしやすくするための環境づくりを心掛けております。

海外でのコミュニケーションについては、通訳の人に頼るのではなくでできるだけ自身で直接お客様とコミュニケーションを行うよう心がけています。
これは、専門的な事項など難しい内容について通訳を介することで認識の齟齬が出ないようにするためで、できるだけ資料や図示した物を活用しながら、自身で納得できるように直接認識合わせを行うようにしております。

SAP コンサルタントとして大事にしていること

お客様や一緒に働くプロジェクトメンバーから、あいつに相談したら何かしら答えが出てくるかもしれないと思われる存在になれることを目指しています。

このためには、SAP や業務の知識があることは大前提ですが、それ以外にも日々のコミュニケーションが重要だと考えています。

業務だけでなく、それ以外でもコミュニケーションを重ねることと、自分の対応できる範囲を明確にして、分からないことは分からないと言える環境作りを心掛けることで、気楽にお声がけいただけるようになると思っています。

SAP コンサルとして大変なこと、楽しいこと

SAP の標準機能をできるだけ利用するように設計を進めていきますが、実際の運用にうまくフィットしないケースは多々あります。そういった場合に、プロジェクトのスケジュールや予算への影響をおさえながら、お客様のご要望にできるだけ応えていくことがとても大変です。

こういった事態が起きないようにするためにも、要件定義や設計を行う際に要望事項と制約事項を明確化し、アドオン開発が必要な場合は、現場の利用者と操作や要望事項に齟齬が出ないように情報を共有する必要があります。

現場が動作や仕様を理解していない状態でアドオン開発を進めると、後々問題が発生するケースが多くありますので、開発が進む前にできるだけ理解いただくように心がけています。

一方で自分が検討したソリューションがお客様の要望事項に上手くはまった場合は、やりがいや喜びを感じることができます。このためには、多くプロジェクトに参画して色々な経験を重ねることで、よりよい提案ができるようになっていきたいと思っています。

お客様の業務知識、SAP 知識をどうやって身に着けたりアップデートしているのか

SAP の技術や最新動向などのアップデートについては、主にインターネット経由での学習がメインになります。その際は、SAP Online Help やコミュニティーサイトを活用するのですが、やはりグローバルで利用されている製品ですので英語での情報が一番多くなります。
グローバル対応だけでなく、こういった情報収集の場面でも英語力の必要性を感じます。

お客様の業務はその業務を担当されているお客様が一番詳しいので、下手に知ったかぶりをするのではなく、素直に分からないことを言える関係を構築しておいて、必要に応じてお客様に確認するようにしております。
お客様の業務を確認する場合は、どういった部分がお客様の固有な部分なのか、SAP の標準機能へどうやればフィットさせることができるのかなど、単純に動作を確認するだけでなく標準機能との差異などを意識するようにしています。

プロジェクトを成功に導くためのポイントは

プロジェクトで目指している事や方針を理解し、納得してアクションする事だと思っています。このためには、要件検討や方針策定の段階でお客様のニーズをコンサルタントが引き出して明文化しておくことが重要です。

プロジェクトを進める中で、多くの課題につきあたって判断を迫られる場合があります。その際、最初に設定したプロジェクト方針が明確にされていることで、どのように対応するべきかの判断基準になります。

プロアクシアコンサルティングの SAP コンサルチームでの取り組み

プロアクシアコンサルティングには多くのシニアコンサルタントが在籍しており、多くの知識や経験を有しています。これらの知見を若手を含めてチーム全体で共有できるようにするために、グループウェアを活用した質問箱を設置したり、社内勉強会などを開催したりしています。

私個人は活用がまだまだ不足しているので、今後は若手に向けて積極的に情報発信をしていきたいです。

それ以外では、プロアクシアコンサルティングには海外に複数のグループ会社が存在していますので、グループ会社間での連携を通してシナジー効果を発揮できるように取り組んでいきたいと思っています。

今後 SAP コンサルを目指す人へのメッセージ

SAP は、国内外問わず多くの企業で導入されており、グローバルに利用されています。
このため、SAPコンサルタントは色々な業種、色々な場所、色々な人と出会える楽しみもあり、そして世界を感じられる仕事だと思います。

最近はグローバル企業の日本国内展開の長期プロジェクトを担当しておりますが、国内プロジェクトでもそのプロジェクトメンバは多国籍のコンサルタントで構成されることも多く、特にアジア圏の若い年代の感性や野心、努力、高い能力を持った人々に出会うことで、国内視点だけでは出てこない発想を得る事が出来ます。

彼らのバイタリティーに負けず、共にグローバルな舞台で活躍できるコンサルタントとして成長していきましょう!