マレーシア出身ですが、母国での経験や来日されたきっかけ、入社以前はどのような経験をされていましたか?

マレーシアで大学を卒業して、マレーシア国内で3年間、監査法人に勤務していました。その会社ではグローバル多国籍企業様向けに会計監査の業務に従事していました。

以前から日本で生活をしてみたいと考えていたこともあり、日本の文部科学省の奨学金を取得し、2012年に神戸大学大学院の経営学部に進学しました。在学中の3年間は、日本語とビジネスマネジメントを学びました。

入社のきっかけは、何でしたか?

プロアクシアコンサルティングに入社したのは2015年4月で、今年で6年目になります。

大学院1年目の時に、外国人向けのジョブフェアに参加し、出展してたプロアクシアコンサルティングと出会いました。
プロアクシアコンサルティングは他の出展企業と比べると若い会社でしたが、若いからこそこれからの成長に期待ができました。会社紹介の際、今後の会社方針として海外展開に注力していくとの説明もあり、その可能性と会社の成長に自分も参画したいと思いました。

入社の決め手は、何でしたか?

プロアクシアコンサルティングに面接で訪問した際に、オフィスの雰囲気が大変気に入りました。他社で印象にある典型的な日本の会社とは違う雰囲気を感じました。
働きやすそうだと判断したので、プロアクシアコンサルティングに入社することを決めました。

時々周りから、前職と現職で違う分野で働いることで、大変ではないかとの質問されることがあります。
しかし、監査とコンサルティングで立場、役割は異なりますが、お客様に付加価値サービスを提供する本質の部分は変わっていません。監査する時にもお客様の業務プロセスを理解する必要があり、見ている角度やアプローチは異なりますが、現職でも前職の考え方や経験が役に立っています。

実際に入社してどのような仕事に携わってきましたか?

入社後は、財務/会計に関する知識があったこともあり、SAP FI/CO のモジュールを中心に担当することになりました。

最初の仕事は、日本企業がフィリピン拠点に SAP をロールアウトするプロジェクトに PMO の立場で参画しました。1年の半分ぐらいはフィリピンに滞在し、現地の方との英語での調整業務を中心に担当しました。
また、固定資産の会計業務があり、その時に FI-AA のモジュールを実践習得する機会に巡り合いました。このプロジェクトおよび役割に参画させていただけたことは、本当に心から感謝しています。

そのプロジェクト以降も、タイ・インドネシア・北米など、海外へロールアウトするプロジェクトを中心に、色々なお客様のプロジェクト案件に参画してきました。現在は今までの経験をもとに、会計コンサルタントとして業務を担当しています。

今の仕事の内容、難しさ、面白さは何ですか?

海外展開する案件に多く参加させていただいていることもあり、色々な国の商習慣や会計基準の知識を習得できることが一番の面白いところです。色々な国籍の方々と接することができ、海外出張の機会も沢山あるので、楽しんで仕事ができています。

難しかったことは、日本で仕事を始めた時に言語の壁を乗り越えるのが一番大変でした。
自分の考えを伝えることもそうですが、相手が伝えようとしている思いやシグナルを正しく理解して、正しく反応できるようになることが、今でもチャレンジだと思っています。
日々のお客様との会話の中で習得していくと共に、重要な話をする場面では具体的な例を挙げ相互の理解に相違がないか確認するように取り組んでいます。

働く環境はどうですか?

現在のプロジェクトでも、お客様や参画メンバーとの人間関係やコミュニケーションが円滑に行えており、無駄なストレスやプレッシャーもなく仕事に集中して取り組めています。

社内でも定期的な交流会が行われていて、同じ趣味を持つ社員がクラブを立ち上げていくなど、とても働きやすい環境にいます。

ワークライフバランスはどうですか?

前職では職業柄業務内容がとてもクリティカルな仕事だったので、その頃からワークライフバランスを保つために、勤務終了後は一旦頭の中をリフレッシュしてプライベートモードに切り替えるように心がけています。

どちらかといえばインドア派なので、プライベートな時間は自宅で趣味を楽しんだり、友達との会話の時間を大切にしています。

仕事をしながら新しい知識、資格を見つけることは大変ではありませんか?

SAP や会計に関する知識については、実務を中心に習得しています。

S/4 HANA Cloud などの新しい技術については、資料を参考にしながら実機を使って、検証することで学習しています。

これからどのようなことに取り組んで行こうと思われますか?

将来は、東南アジアの国々で活躍したいと考えています。まだ、一部の国でしか仕事できていないですが、これからも海外展開の案件を中心に担当し、案件に合わせた各国の色々な知識を習得していこうと思います。

セントラルファイナンスや連結会計など、FI/CO の分野でもまだ取り組めていない領域があります。まずは FI/CO の分野を極め、シニアコンサルタントとして、お客様の幅広い会計業務について付加価値提供できるようになりたいです。

これから SAP 業界はどういう風になると思いますか?

注目しているのは、S/4 HANA と S/4 HANA Cloud です。

今担当している案件で S/4 HANA Cloud を担当していますが、複雑な業務やアドオン開発の必要がなければ、S/4 HANA Cloud の機能をそのまま利用できるので、海外拠点など比較的小規模な環境の場合であれば、S/4 HANA Cloud を導入することでお客様にとってリーズナブルに ERP を利用することができます。
機能不足や機能拡張が必要な場合は、SAP Cloud Platform(SCP) での追加開発が主流になると思います。

S/4 HANA Cloud を東南アジアに展開するのはこれからだと思いますので、プロアクシアコンサルティングの海外展開の事業に貢献できるように頑張りたいと思います。

この会社はどんな会社ですか?

一言でいうと、「快適な会社」だと思います。

私はプロアクシアコンサルティングに入社後すぐに案件にアサインされましたが、日本でのビジネスマナーや習慣についての学習は、メンバーの方と一緒に現場での実践で乗り越えることができました。